ホントにウソな話ですが、
インドでのこと。
わたしは12年に1度だけ行われるマハ―クンバメーラーという祭を見物した。
そこでも面白い事件があったのですが、その前にカルカッタという街のある寺院に行った。
そこにあるシヴァという神様の祠で手を合わせていると、ポトリと何かが落ちてきた。見るとそれは小さなお菓子で、お供えに使うプラサードと呼ばれるお菓子だった。
お菓子が落ちてきた上方には何もなかった。誰かがそれを投げてよこしたとも思えない。
一瞬にしてどこからともなく現れたそのお菓子をわたしはいくつピースに割って同行者たちと分けて食べた。
ささやかだが神秘的な体験だった。